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16- D- 0060 201 6 年 4 月 2 2 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
東京ガ
ス
株式会社
(証券コード:9531)【据置】
長期発行体格付 AAA 格付の見通し 安定的 ■ 格付事由
(1) 首都圏を供給区域とする都市ガス最大手。原料調達・海外上流事業から販売まで一貫して事業を展開する。 供給区域の潜在需要が大きいことから、製造・供給インフラの整備により新規需要開発を積極的に進めて いる。また、原料のさらなる多様化や電力販売拡大などにより総合エネルギー事業の進化に注力するとと もに、高い原料調達力を活かして一部の都市ガス事業者への L NG 供給も手掛ける。海外では上流事業の ほか北米および東南アジアを中心として天然ガス発電や都市ガス供給などの中下流事業にも進出している。 (2) 都市ガス事業では新規需要開発の進捗により工業用のガス販売量が増加基調にある。潜在需要が大きい北
関東を中心に幹線整備を進めており、中期的にもガス販売量の増加が期待できることが当社の強みである。 16/ 3 期は 4 期連続の経常増益となった模様だが、原油価格下落に伴うスライドタイムラグの影響による 収益押し上げ効果が大きい。電力需給緩和や資源価格下落に伴い電力事業および海外事業は減益、今後は 都市ガス事業のスライドタイムラグの効果も剥落する見通しである。さらに、電力・都市ガスの小売全面 自由化を契機とする競争激化が予想される中、都市ガスの新規需要開発や経営効率化などにより収益低下 に歯止めをかけることが課題である。成長分野を中心として高水準の投資が続く見込みだが、キャッシュ フロー創出力からみて財務体質に及ぼす影響はおおむね限定的と考えている。ガスシステム改革の今後の 進展には留意が必要だが、当面は詳細制度設計の進捗を見定める段階にある。以上より、格付を据え置き、 見通しを安定的とした。
(3) 都市ガス事業の製造・供給インフラの整備は着実に進んでおり、16 年 3 月には日立 L NG 基地および茨城 ∼栃木幹線が供用を開始した。原料面では米国コーブポイント L NG 液化基地の建設開始などが調達の多 様化に寄与する見通しであるほか、関西電力とは L NG 調達および発電所運営にかかる戦略的連携に向け て検討を進めている。一方、海外では上流事業を中心として資源価格下落に伴う当面の収益低下が避けら れないが、中期的な視点からグローバル展開の成果を確認していく。電力事業では 16年 4月からの電力 小売全面自由化に伴い、新電力 No. 1 を目指して低圧電力の申し込み獲得を進めている。また、高圧・特 別高圧の顧客向けには東北電力と販売会社を設立した。ガス小売全面自由化よりも 1 年早いアドバンテー ジを活かして電力顧客を囲い込むとともに、競争力のある自社電源を確保できるかが重要になる。当社は 現行約 130 万 kW(自社持分)の電源規模を 20 年に約 300 万 kW に拡充する計画であり、中期的な電力需 給の動向とともに石炭火力発電所の共同開発など大型案件の進捗に留意していく。
(4) 15 年 12 月末の自己資本は 1 兆 863 億円へと積み上がり、自己資本比率が 49. 3%となるなど比較的健全な 財務体質を維持している。16/ 3 期の連結設備投資は期初計画より下方修正されたが、前期比では若干の 増加となった模様である。今後も都市ガス事業の製造・供給インフラの整備・拡充や電力事業の電源規模 拡充、海外事業などを含めて高水準の成長投資が見込まれる。こうした中、中期的に成長投資と財務体質 改善のバランスを図っていくことが課題である。
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■ 格付対象
発行体:東京ガス株式会社 【据置】
対象 格付 見通し
長期発行体格付 AAA 安定的
格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2016 年 4 月 19 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:島田 卓郎
主任格付アナリスト:殿村 成信
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)の「格付方針等」に「信用格付の種類
と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本 件 信 用 格 付の 付 与 にか か る方 法 の 概 要 は、 J C R の ホ ー ムペ ー ジ ( http:/ / www. jcr. co. jp) の 「 格 付 方針 等 」 に 、
「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)、「都市ガス」(2011 年 12 月 7 日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) 東京ガス株式会社
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表
・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、
当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating O rganization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラ
スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則
17g-7(a)項に基づく開示の対象となる場合、当該開示はJ C Rのホームページの“ Rating Information” (http: / / www. jcr. co. jp/ english/ top_cont/ rat_info01. php) に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■ 本件に関するお問い合わせ先